孤独のFIRE

天涯孤独・社会的孤立状態のアラフィフ親父がFIREという名の無職を続ける記録

FIRE批判はもう飽きたという話

以前FIRE批判はもう定型化しているので聞く価値はないという話をしましたが、今回も非常に浅い記事を見つけました。リンクする価値もないのですが、一応ソースとして紹介します。

diamond.jp

筆者の木下勝寿氏は北の達人というeコマース事業の社長兼作家だそうで、検索すると色々と本を出しているようです。経営者としての腕は自分が言うより会社の株価を見てもらった方が早いですが、それはさておき本文から少し引用します。

私は起業する前、猛烈サラリーマンを辞め、2年くらい貯金だけで生活していた時期がある。(略)すると「たっぷりある」と思っていた時間は「意外とない」ことに気づいた。(略)時間を使う能力がすごく落ちていると感じたのだ。

ここら辺の理屈はまだ分かります。自分もあっという間に時間が過ぎてしまう事に毎日驚いています。ただここからFIRE批判につなげるのがよろしくない。あまりに凡庸で聞き飽きたお説教が始まります。

私は経済的自立はいいが、早期リタイアはやめたほうがいいと思っている。人間、やるべきことがなかったら、本当に何もしなくなるし、精神状態も悪くなる。知人にもFIRE状態の人が何人かいるが、楽しそうには見えない。 

あくまで自分の体感で統計を取った訳ではないですが、こういう事を言う輩って9割方経営者・つまり人を使う側の人間なんです。そりゃあ他人をこき使える立場の人種から見たらそっちの方が楽しいし、FIREなんて面白くないに決まっている。

だからこれに対する反論としては「お前が言うな」で終わり。退屈過ぎて鬱になる人も中にはいるでしょうが、結局は働き過ぎて鬱になる可能性と比較しないと議論にならない。そういう人が多いからこそFIREが話題となるんじゃないでしょうか。

この木下氏という方は企業口コミサイトで自分の企業の評判を一度見てみる事をお薦めします。辞めた人達は退職金が出ない・賞与が出ないと嘆いてますよ。あなたの会社で働く事は楽しいですか・社員にやりがいを提供してますかと逆に聞きたいですね。

 

ちなみに自分の場合は元から精神疾患で、一人でいるのも何もしないのも全く苦にならない人間なので、FIREした後でも今よりもっと社会と距離を置く方法を模索しています。その意味では全然退屈していないと言えるかもしれません。