孤独のFIRE

天涯孤独・社会的孤立状態のアラフィフ親父がFIREという名の無職を続ける記録

フェリーが連れてくる憂鬱

福岡県に越してきて2か月弱ですが、気分が優れずブログの更新が滞っています。夜中に何度も目が醒める他、ストレス性かは分かりませんが全身の蕁麻疹、フラッシュバックで一人部屋で大声を出す等、一時は収まっていたメンタル不調がぶり返しています。

まず大前提として博多は素晴らしい所です。人口減少国である日本において、海外へのハブ都市として今後ますます発展が期待される数少ない街の一つです。ただ住む所ではない、少なくとも自分の居場所はここにも無かったというだけの話です。

自分の中では関東を離れたら、辛い過去を忘れて人生をやり直せるのではないかという淡い期待があったのですが、残念ながらそうはならなかった。なら現実問題として、国を捨てる方向・国に復讐する方向へ残りの人生の舵を切らざる負えない。

詳しい事情は書きませんが、少なくともFIRE生活で良く言われる社会との接点が乏しい事による鬱状態ではないです。むしろ早く縁を切りたい位なのですが、個人的な話はこれ位にして一般論として博多の感想を少しだけ述べたいと思います。

 

こっちに越してきてからは人の多さに苛々する事が増えましたが、中でも自分が気になったのは外国人率の高さ。繁華街はキャリーケースを引っ張る中国人と韓国人で溢れ返り、街のリソースの2/3を外国人に割いているような状態です。

日本語が読めずルールも守らない人がわんさか来るので接客も一杯一杯なのか、日本人にぞんざいな態度を取る店員が多いという印象を受けます。不機嫌を露骨に態度に出すし、基本的な事ですがいらっしゃませ・ありがとうございましたを言わない人が結構いる。

何よりFIREのメリットの一つである「平日昼間に遊び場に行ける」というのがこの街では通用しないと感じました。理由はシンプルで、観光客も休日を取って遊びに来ているからです。だから繁華街はボロボロの割に混雑している店が多い。

逆に仕事を求めて移住してくる人も、この街で暮らすのはさぞかし大変だろうなと思います。事務とかの内勤なら兎も角、接客業や観光業に就くなら三か国語はできないと仕事にならない訳ですから。

 

自分の中ではリタイア後の余生の過ごし方として、海と動物を愛でながらのんびり過ごすというシナリオを描いていました。海を見ながら散歩するのも最初の内は楽しかったのですが、港湾にでっかい豪華客船が停泊しているのを見ると何だかなぁと思うんですよね。

自分はネトウヨではないし移民受け入れも賛成という立場です。また先進国から脱落しつつある日本の活路が観光業くらいしかないのも承知しています。この感情をうまく説明できないのですが、海を越えて金持ちがやってくる劣等感なんでしょうか。

日本がバブル景気の頃はこれが逆で、日本人が買春ツアーで東南アジアへ大挙して押し寄せ、幼女を買い漁っていた訳です。インバウンドと言えば聞こえが良いですが、安い日本の末路がかつての東南アジアと重なりやるせなさを感じているのかもしれません。

ただ結局は国民のレベルを超えた政治家は出ないというのが真理なので、今の日本の体たらくも国民が自ら選んだ選択という事になるのではないかと思います。こんなはずじゃなかったと後悔しても後の祭り。

 

残念な事ですが、アベノミクスを否定したくない極右勢力と貧困層を取り込みたい極左勢力が、両方とも国債ジャンキーなのがこの国の悲劇だと思います。円安もインフレもこれからが本番、いずれは治安とサービスも経済力なりの所まで落ちるでしょう。

ついでに言うと社会保障も風前の灯というのが現実です。死にかけのお年寄りの寿命を数年延ばすだけの為に、数少ない若者のお給料から天引きする構造はもう限界が来ており、世代間対立は避けられない状態にあります。

結局自称愛国者が言う日本の良い所の多くが、若者の我慢と国の借金の上に成立している砂上の楼閣なんです。才能と情熱のある人は日本を脱出し、日本に残るのは自分も公金チューチュー吸える側に廻れると信じるハンキンだけという未来が見える。

こういう話をネットに書くと「嫌なら出て行け」と言われるのがオチなんですが、不幸中の幸いとして自分は言われなくても出て行けるだけの財力があり、望むなら日本と海外の美味しい所取りができる立場にもある。後はどうすれば自分の魂が救われるかの問題です。

 

話は逸れますが、自分は海外での半移住が昔からの憧れで、東南アジア在住のYOUTUBERの動画も見るんですが、羨ましい反面ああはなりたくないなとも思うんですよね。要は人間的な魅力を何一つ感じない。

彼らを自分なりに分類すると、半分は昭和脳のまま海外生活を過ごしている、若い女目当ての中高年。自分も決して若くはないですが、東南アジア人だったら20歳・30歳下の女を狙えるという発想自体がもう古いし差別的だと思う訳です。

もう半分は意識高い系インフルエンサー。ひと昔前だとノマドワーカーという言葉が流行りましたが、キラキラ生活を見せつけて再生数を稼いだり情報商材を売りつけたする、自分がこの世で一番毛嫌いする人種です。

なら自分がどうしたいのかと聞かれても答えは出ません。何分移住に挫折したばかりで何も決まっていないというのが現状です。具体的な話は日を改めて書きますが、死に場所探しはもうしばらく続きそうな感じです。