孤独のFIRE

天涯孤独・社会的孤立状態のアラフィフ親父がFIREという名の無職を続ける記録

新NISAは国の陰謀なのか(2)

またNISAがX(旧ツイッター)で話題になっているなと思ったら相変わらず陰謀論でした。自分の以前の結論としては、何事にも疑いを持つのは悪い事ではないが、投資しなかった結果苦しい老後になっても自己責任ですよという話をさせて頂きました。

newssharing.net

 

実際この記事を読み進めると、関連記事としてM.T.とかM.K.とかトンデモ学者の名前がつらつら出てきて、その時点でここは陰謀論者向けのサイトなんだな・こんなの読んでたらメンタルを削られるだけだなというのが偽らざる本音でした。

むしろ彼らの主張する「国債は幾ら発行しても問題ない」という発想の方がよほどアメリカを利していると思うんですけどね。投資家は円キャリートレード・つまり日本円をタダ同然で借りては、すぐに売って金利の高い他の国に投資するのですから。

米国株を買い支えているのはむしろ日本の金融緩和=低金利のお金を無制限に刷り続ける事であり、金融引き締めに向かうアメリカにリスクを押し付けられたも同然。株バブルが弾けても投資資金が減る程度ですが、国債バブルが弾けたら予算を組むのも難しくなる。

僕は反ワクチンや反マスク同様「ザイム真理教」とか言っている輩が白い目で見られる世の中が早く来て欲しいと願っています。第一殺人集団に例える事自体が無礼だし下品だと思うんです。

以前ウォーレン・バフェットが日本の商社株を買っているという報道がありましたが、一方円建て社債を発行したという話は殆ど話題にならなかった。これは認知バイアスというか、自分の見たいものだけ見たいという心理かと思います。

逆張り投資家の天才として本音は口が裂けても言わないでしょうが、彼もまた膨らみ続ける債務を見て円の暴落を確信しているという事です。商社株だって割安だと思って買っただけで割高と思えばこっそり売るだけ。決して日本の未来を信じている訳ではない。

 

NISAに話を戻しますが、近い内に調整局面が来るのは間違いないです。そうなれば陰謀論者が「そら見た事か、俺たちの言った通りだろう」と騒ぎ出すのも、また買っていた人がつられて「国に騙された」と投げ売りするのも目に見えているのが悲しい。

気休めになるか分かりませんが、暴落を望んでいるようなプロって実際は行って来いなんですよ。みんなが買っている時売るチャンスを狙っている人は、みんなが売っている時は逆に買うチャンスを狙っている。だから本当に良い商品はいつか必ず値が戻る。

またそうしたタイミング投資よりバイ&ホールドの方が成績が良いというのも学問的に証明されている。初心者あるあるで「自分が売った時に限って上がる」「自分が買った時に限って下がる」と愚痴る人がいますが、これは偶然ではなく単に売買回数が多いだけなんです。

そうした学問書を手に取らずネットに流れる陰謀論を信じるなら、確かに投資はしない方がいいです。「潮が引いた時初めて誰が裸で泳いでいたのか分かる」。バフェットの名言ですが、誰が正しかったのかは遠くない将来いずれ分かるので、議論しても仕方ない。

自分なんかはほとんどリスク資産に振り分けちゃったので暴落が来たら損するだけなので、投資1年目で暴落が来る人はむしろ羨ましい位です。続けるなら安い価格から積み立てを始められますし、逆に撤退するにしても損失額は大きくない訳ですから。

 

結論としては前と同じく自己責任・自己判断という事になるかと思いますが、改めて思ったのはツイッターは本当に駄目になった、時代を映す鏡ではなくなったという事。トレンドを追ってもスパムやデマばかりが上位に来るようになったので、情報収集ツールとしてはもう厳しいかもしれません。