孤独のFIRE

天涯孤独・社会的孤立状態のアラフィフ親父がFIREという名の無職を続ける記録

犯罪が増えているという話

遂に日本の治安悪化が客観的なデータとして指摘され始めてきました。グラフでは2022年以降刑法犯数の増加および検挙率の低下が見て取れ、この状況が今後も続くようなら日本の安全神話も危うしといった所です。

vdata.nikkei.com

正直自分は以前から「日本は治安の良い国だ」という論調には懐疑的でした。いじめや差別・パワハラのように事件が陰湿化しているだけで、日本人の民度そのものは特別高い訳ではないというのがあくまで体感としての意見でした。

同時にネットで「無敵の人」なんて言葉が流行り始めた辺りから、これ以上日本が貧しくなれば、そうして虐げられてきた社会の底辺層が自暴自棄になるケースも増えるんだろうなぁとは思っていました。

記事には人口10万人あたりの刑法犯認知件数=日本で一番危険な都道府県ランキングが紹介されているのですが、1位はダントツで大阪。これは納得の結果ですが2位が群馬。ネットで散々茶化されてはいましたが、生きるのには厳しい土地のようです。

おそらく世界的に見ればまだ日本は安全な方だとは思うので、そちらのランキングも他のメディアで見かけたらいずれ紹介したいのですが、やはり貧すれば鈍するというのが日本の既定路線なのだろうと思います。

確定申告に苦戦中

今年も確定申告のシーズンとなりました。かなり迷いましたが、今年は外国税額控除をしない予定でいます。自分は年末調整をしていないので確定申告の義務はあるのですが、高配当株投資家の皆様はご存じかと思いますが、今年から税制が変わりました。

市のホームページで試算した結果、専門家ではないので確信はありませんが、自分の状況では戻ってくる控除額より住民税と健康保険の増える額の方が多いと判断しました。あと自分は年金も払っていないので、次の免除査定に影響する可能性も考慮しました。

e-taxへの入力自体はほぼ終えており、ここしばらくは電卓パチパチやりながら雑所得の計算をしています。仮想通貨は多分これで合っているだろうという額は出ましたが、為替差損益の計算方法が幾ら調べてもこれというやり方が出て来ない。

合計しても恐らく申告必要額の20万円は超えないとは思うのですが、時間もまだありますし、勘に頼らずぎりぎりまで正確な計算方法を模索します。まぁ検索しても情報が少ないという事は、真面目に申告している人が少ない裏返しとは思います。

 

(これも諸説あるのですが)配当金を貰った同日に外貨建てMMFに換えれば為替差損益は生じないと言われているのですが、楽天証券は気づいてすぐに注文を出しても約定せず、口座にドルを何日も放置という事が意外と多いんです。

確定申告が必要と警告だけされるのに、それを調べる方法もなければサポートも一切なしというのでは、流石にこれ以上楽天証券を利用するのは厳しいかなぁと、きりのいい所でSBI証券への移行を検討中の所です。

まあ今時政治家だって真面目に申告している人は少ない訳ですし、確定申告で悪戦苦闘中の身としては、正直間違いを指摘されたら後から直せばいいか位の気持ちでないと体がもたないです。

これが税理士を雇えるレベルのお金持ちであれば良いんですが、自分の場合はあくまでリーンFIREなので、できる事はなるべく自分でやるしかない。とにかく無理のない程度にもう少しだけ頑張ってみます。

新NISAは日本株に限定されるのか

ちょっと前にフォローを推奨させていただいた米山隆一氏の略歴が記事に出ていました。

www.nikkan-gendai.com

実話BUNKAタブーに連載を持っているというのが名誉なのか否かはコメントを控えさせて頂きますが、同誌の執筆者として杉作J太郎やロマン優光に並んで米山氏の名前が並んでいるのが何とも言えない感じがしました。

連載前のインタビューも含めて一部はネットで閲覧できますが、正直こういう耳の痛い話が表舞台に出にくい所がこの国の限界なのかなぁと、肝心のマネー雑誌は売りたいが為に偽りの希望にすがり、トンデモ論者に席捲されてしまったように感じます。

最近になって米山氏を知ったという方、また政治家として投票するに値するか分かりかねるという方は、まずは以下のインタビューから読まれる事をお薦めします。一般向けにかなり分かりやすく主義主張を説明されていると思います。

bunkaonline.jp

 

話は変わりますが、ちょっと前からツイッターで「新NISAが日本株に限定される」という噂が流れていてるのですが、どこをどう調べてもソースが出て来ない。噂だけが独り歩きする一方、俺にも言わせろとインフルエンサーがわらわら群がっている。

なにせソースがないのであくまで推論ですが、鈴木財務相が新NISAが円安や資本逃避の原因になっている事を「一部」認めたというインタビューが、曲解されてツイッター民のいいね稼ぎに使われたというのが真相なのではないかと推測します。

(同氏は以前も「増収分は使ってしまったので還元できない」発言が曲解された話題で取り上げましたが、やはり日本では投資についての知識はだいぶ浸透したものの、金融リテラシー自体はまだまだ不足していると感じました。)

jp.reuters.com

ちなみに自分は「マスゴミ」という言葉が好きではなく、こういう言葉を使う人とはネットで距離を置くようにしています。偏見かもしれませんがそういう人に限ってマスコミの悪い所・例えば情報の切り取りによる印象操作を個人でツイッターでやるんですよね。

ならこの問題の切り取りはどこかと言えば、資本逃避・円安助長の一因になっている事は認めつつも、全ての要因だとは言っていない。でも一部は認めているじゃんというのが一つ目の嘘であり、チェリーピッキングと言われる論旨のつまみ食い。

それで財務相が言っている=国が認めている、じゃあ海外への投資は制限されるよねというのが二つ目の嘘、論理の飛躍な訳です。勿論これも憶測でありソースあるの?と聞かれれば言葉に窮してしまう訳ですが、恐らくこんな所が真相なのではないかと。

 

円安の一番大きい原因は何かと聞かれたら、上記の米山氏のインタビューを読まれた方ならお分かりかと思いますが、円の刷り過ぎ。流通量の多いものほど価値が減るという極々シンプルな理屈です。

そして円安への一番簡単な対策がドル資産を持つ事。新NISAの目的が本当に個人の資産形成にあるのなら、ファンダメンタルに反するような真似をするはずがない。勿論政治家や役人も一枚岩ではなく、様々な思惑があるとは思いますが。

資産を増やす事も大切ですが、それ以上に大切なのはリスクヘッジで資産を守る事。だから中国人は逆に日本の株や不動産に興味を持っている、中国に生まれ中国で生活している時点である種のリスクを背負っているんだろうと思います。

 

9割方デマだとは思いますが思考実験として、もし現実に新NISAが国内商品に限定されたら自分ならどうするか。日本高配当ETFで生活費の足しにするか、個別株で株主優待を狙うか、いずれにしても満額1800万使うのはちょっと躊躇うと思います。

正直言えば商品選定以前の問題で、自分の資産額ではポートフォリオの中で円資産の割合をこれ以上大きくしたくない。それは前にも触れたリスクヘッジの問題、日本に生まれただけで様々な日本独特のリスクを背負って生きてきたと感じるからです。

結局円安の大きな流れは止まらない事を考えると、無理に枠を埋める事に拘らず特定口座で外貨建てMMFを買い増す方がましかなぁとも思います。もし一部政治家が規制で国内へ投資が向かうと期待しているなら申し訳ないですが、自分ならそうします。

淵野辺駅の家賃が安いという話

淵野辺駅の家賃が安いというまとめが面白かったので紹介させていただきます。

togetter.com

ちょっと前に大分県杵築市が家賃が異常に安い土地として「FIRE民の聖地」として話題になった事があります。あれは工場が移転した事で人がいなくなり、家賃を下げざる負えなくなったという話でした。

ただ一方で杵築市は財政状態が悪く、家賃が安くても税金等が上がるリスクがありお勧めできないという話も聞いた事があります。今でも住まれているリタイア済の方がおられるのか分かりませんが、機会があれば一度町の様子を覗いてみようと思います。

一方淵野辺駅は神奈川県の相模原市にあるのですが、こちらは逆に青山学院のキャンパスが出来るのを当てにして単身アパートが供給過剰となり、結果として家賃が下がってしまったとの事。これは新たな聖地の誕生となるのでしょうか。

まとめには他にも家賃崩壊エリアが多数紹介されており、勿論杵築市も含まれているのですが、これからはこういう場所が増えていくのかなと感じます。人口減少国でそんなに家建ててどうすんのとは昔から危惧されていた事ですが、それが顕在化しつつある。

またこういうのを見ていると、これから不動産投資をするのは危険だなと感じました。施設が出て行けば空き室だらけ、施設が出来れば競合ばかりとなるなら、個人投資家が付け入る隙は殆どないのではないかと思います。

新NISAは国の陰謀なのか(2)

またNISAがX(旧ツイッター)で話題になっているなと思ったら相変わらず陰謀論でした。自分の以前の結論としては、何事にも疑いを持つのは悪い事ではないが、投資しなかった結果苦しい老後になっても自己責任ですよという話をさせて頂きました。

newssharing.net

 

実際この記事を読み進めると、関連記事としてM.T.とかM.K.とかトンデモ学者の名前がつらつら出てきて、その時点でここは陰謀論者向けのサイトなんだな・こんなの読んでたらメンタルを削られるだけだなというのが偽らざる本音でした。

むしろ彼らの主張する「国債は幾ら発行しても問題ない」という発想の方がよほどアメリカを利していると思うんですけどね。投資家は円キャリートレード・つまり日本円をタダ同然で借りては、すぐに売って金利の高い他の国に投資するのですから。

米国株を買い支えているのはむしろ日本の金融緩和=低金利のお金を無制限に刷り続ける事であり、金融引き締めに向かうアメリカにリスクを押し付けられたも同然。株バブルが弾けても投資資金が減る程度ですが、国債バブルが弾けたら予算を組むのも難しくなる。

僕は反ワクチンや反マスク同様「ザイム真理教」とか言っている輩が白い目で見られる世の中が早く来て欲しいと願っています。第一殺人集団に例える事自体が無礼だし下品だと思うんです。

以前ウォーレン・バフェットが日本の商社株を買っているという報道がありましたが、一方円建て社債を発行したという話は殆ど話題にならなかった。これは認知バイアスというか、自分の見たいものだけ見たいという心理かと思います。

逆張り投資家の天才として本音は口が裂けても言わないでしょうが、彼もまた膨らみ続ける債務を見て円の暴落を確信しているという事です。商社株だって割安だと思って買っただけで割高と思えばこっそり売るだけ。決して日本の未来を信じている訳ではない。

 

NISAに話を戻しますが、近い内に調整局面が来るのは間違いないです。そうなれば陰謀論者が「そら見た事か、俺たちの言った通りだろう」と騒ぎ出すのも、また買っていた人がつられて「国に騙された」と投げ売りするのも目に見えているのが悲しい。

気休めになるか分かりませんが、暴落を望んでいるようなプロって実際は行って来いなんですよ。みんなが買っている時売るチャンスを狙っている人は、みんなが売っている時は逆に買うチャンスを狙っている。だから本当に良い商品はいつか必ず値が戻る。

またそうしたタイミング投資よりバイ&ホールドの方が成績が良いというのも学問的に証明されている。初心者あるあるで「自分が売った時に限って上がる」「自分が買った時に限って下がる」と愚痴る人がいますが、これは偶然ではなく単に売買回数が多いだけなんです。

そうした学問書を手に取らずネットに流れる陰謀論を信じるなら、確かに投資はしない方がいいです。「潮が引いた時初めて誰が裸で泳いでいたのか分かる」。バフェットの名言ですが、誰が正しかったのかは遠くない将来いずれ分かるので、議論しても仕方ない。

自分なんかはほとんどリスク資産に振り分けちゃったので暴落が来たら損するだけなので、投資1年目で暴落が来る人はむしろ羨ましい位です。続けるなら安い価格から積み立てを始められますし、逆に撤退するにしても損失額は大きくない訳ですから。

 

結論としては前と同じく自己責任・自己判断という事になるかと思いますが、改めて思ったのはツイッターは本当に駄目になった、時代を映す鏡ではなくなったという事。トレンドを追ってもスパムやデマばかりが上位に来るようになったので、情報収集ツールとしてはもう厳しいかもしれません。

東京旅行

一泊二日の東京旅行から帰宅しました。以前も書きましたが、自分はデジタルアートとかイルミネーションとかテクノ系アーティストのVJとか、とにかく暗い所で光る物全般に弱いという人間です。

最新のマイブームはインスタグラムで国内外の映像作家をフォローする事。自分の写真も上げず、インフルエンサーのキラキラ生活も追わず、うねうね動くCGアートをひたすら見るという使い方をしています。

それで今回チームラボボーダレスが麻布台ヒルズに移転するというので、それ目当てで会場と航空券のチケットを取り、後は特にスケジュールも決めず時間の許す限りその手のイベントを廻ろうという旅程でした。

実際には蜷川実花展・ゴッホアライブ・アクアパーク品川・あと滞在時間はちょっとでしたが恵比寿映像祭を見て、成田空港へ戻る途中にお墓参りをして一泊二日終了という感じでした。

個人的にはチームラボボーダレスと蜷川実花展は大満足で10点満点中の10点。特にチームラボの以前は無かった新しい展示物「Light Sculpture」はぜひとも生で・出来れば最前列で見て欲しいですね。没入感が半端ないので映像では凄さが伝わらない。

 

ちなみに蜷川実花展が開催されていたのは虎ノ門ヒルズで、チームラボの麻布台ヒルズと今日本で一番スノビッシュな場所をはしごするというというのも貴重な経験です。六本木ヒルズは今回行きませんでしたが、以前冨樫義博展で行った事はあります。

こういうビルの上層階では夜な夜な港区女子が上流階級に取り入れろうと奮闘しているのかと思うと複雑な気分です。とにかく街自体はあまり好きではない。住みたくても住めないというのもありますが、これならまだ新宿・渋谷の方が親しみやすいです。

実は他にも回りたい所はいっぱいあり東急歌舞伎町タワーも候補の一つだったのですが、常設展示の場所はまたの機会にする事にしました(アクアパークは常設ですが、イルカショーのプロジェクションマッピングは終わると聞き無理して行きました)。

 

自分が福岡に移住したのは、辛い過去を忘れて人生をやり直すという目的があったのですが、これに失敗したいう話は以前しました。もう一つは自分も老いさらばえたので、サブカル・イベント関連に興味を持つ事ももうあるまいと思っていたから。

ただ昨日の旅行は中々意義あるもので若干物足りなさもあり、もしカルチャーに興味があるならどうしても中心地は東京となる。今は都内に電車で来れる位の程よい田舎に物件はないかと探している所です。さすがに東京は一泊では遊びきれない。

まぁ移動スケジュールが厳しかったご褒美なのかは分かりませんが、旅の最後は航空機から眺める夜景という綺麗なオチが付きました。これだけ夜遅い便に乗るのも人生初めてで、こちらも中々貴重な体験でした。

東南アジアでも高齢化の波

ジャパニフィケーション(日本化)という言葉は色んな意味で使われますが、この記事で使われているのは悪い意味、少子高齢化社会保障の財源確保の問題が東南アジアへ迫りつつあるという記事です。

記事は日経新聞の有料記事(ただし無料登録すると月一回だけ無料で見れる仕様)なので、ツイッターで見れるグラフ以上の引用は控えますが、東南アジア11カ国の生産人口が2024年から下り坂に入る、また国によっては公的年金のカバー率が日本に比べて低いと指摘されています。

リタイア民に関係してくる所だと、国内では今以上の労働者不足が考えられます。東南アジアでも人手不足になると世界中で若者の取り合いとなり、日本を選ぶ人が減る結果サービスの質が低下、特に外国人に頼っている24時間営業のコンビニエンスストアなんかは無くなるかもしれません。

海外だとリタイアメントビザの条件悪化が予想されます。最近だとマレーシアのMM2Hやタイランドエリートが改悪されましたが、この流れが全世界に波及する事もありうる。財政的に年寄りの面倒は自国民で精一杯なので、自分で自分の面倒見れる金持ちだけ来いと。

もし日本がこの問題をソフトランディングできれば、世界の先進国として尊敬を集める事間違いなしなのですが、残念ながらその気配が全くない。むしろ財源問題を無視して社会保障費を増やすとこうなるよという、悪い例として世界に名を馳せるようになりそうな気がします。