孤独のFIRE

天涯孤独・社会的孤立状態のアラフィフ親父がFIREという名の無職を続ける記録

ゴミ屋敷でFIREしていた人の漫画を読みました

最近FIREの話題も少なくなってきたような気がしますが、トゥギャッター経由で面白い漫画を見つけたので紹介します。過去ツイートを漁るとツイート主の本職はケアマネージャーらしくどうやら実話のようです。

togetter.com

コメント欄を見ているとFIREの問題というよりうつ病セルフネグレクトの問題では?という意見もありました。一方でFIRE批判でよく言われる事ですが、目的もなくFIREするといずれこうなるよという厳しい意見もちらほら見かけました。

自分も目的があってFIREした訳ではなく、心身の不調で病む終えず退職した口なので、確実にこの人と同じコース行です。退去費用でぼったくられるのが怖いので掃除はたまにしてますが、メンタルがどこまで続く事やらといった感じです。

 

投資家目線で気になったのは資産形成過程で、この人の言う事が本当だとすると「15年前に退職金と貯金を銀行で全て投資信託にした」のだそう。15年前と言うとおそらく2008年から始まったリーマンショックの底値辺り。ここで全額ぶっ込めるのも自暴自棄のなせる業なのか、尋常ではないと感じました。

投資銘柄は分かりませんが、皆さんご存じの通り銀行の窓口で投資信託を買うと経費率の高い商品や回転売買を薦められ非常にリスキーなのですが、セールストークに惑わされず資産形成したのも自暴自棄というか、変に欲をかかなかったのが功を奏したのかなと推測します。

 

よくバイ&ホールドの重要性を説くブラックジョークで「一番投資成績が良いのは死んだ人」と言いますが、このマンガを読んだら、おそらく二番目に成績が良いのは「死んだように生きている人」なんじゃないかと思いました。別にそうした生活を薦めている訳ではありませんが、とにかく興味深い話でした。

脱オタと孤独民の趣味

 

以前の日記で、海を巡る散歩コースで豪華客船を見かけると鬱になるという話をしましたが、その次に自分が鬱になるのが人の集団・特にイベントの待機でこれから楽しんできます的な多幸感で満載の人達に紛れ込んだ時は、流石にメンタルを削られました。

自分の中で思い描いていたFIRE生活は、海を愛し・動物を愛し・のんびりお迎えが来るのを待つという感じだったのですが、この賑やかさはちょっとイメージと違います。まぁ日本は島国ですし、自分好みの海がどこかにあると信じたいものです。

 

一方で色々勉強になる事もありました。アイドルの団扇って単なる応援グッズではなく、自撮り用品でもあるんですね。みんな海をバックに団扇をもってスマホで写真をパチパチ撮っている。観客席とSNSで二重に承認欲求を満足させるツールな訳です。

あとルッキズムは今の時代NGかもしれませんが、普通な方が多いのにも驚きました。自分の偏見でこういうのはもてないオタクが疑似恋愛を求めて来ると思っていましたが全然違います。べっぴんさん・ぺっぴんさん・一人飛ばしてぺっびんさん状態です。

後でネットで調べたら今まさに渦中の例の事務所の若手の公演でした。あの界隈も今は何と呼んだら良いのか分かりません。さすがに犯罪者の名前は名乗れないでしょうし、スマオタとでも言うんでしょうか?

自分は意地の悪い人間なので、このワイワイやってる中にも性被害者をセカンドレイプした輩がいるんだろうなという思いもありますが、あくまで一般論で言えばアイドルの追っかけでも何でも夢中になれるものがあるのは良い事です。

 

自分の経験から言うと、オタクが脱オタしたからと言って一般人になれる訳ではない。空っぽの自分・透明な存在が残るだけです。自分のハンネ「Nobody」は何者でもない人間・取るに足らない輩という意味の英語から来ています。

ちなみにその前は「かわうそ」を名乗っていまいた。これは自分の世代に流行った吉田戦車の漫画が由来で、ハワイに行ったこと事がないのを延々根に持つという陰湿キャラから取りました。古いSNSではまだその名前のアカウントが残っています。

いつ切り替えたかは記憶にないですが、多分心の支えを失ってからです。20代で「幽遊白書」や「エヴァンゲリオン」30代で「シグルイ」に出会ってなかったら、多分自殺してたか人殺して刑務所入りかどっちかだった。今はそういう存在が何もない。

漫画やアニメも昔は好きだったんですが今はさっぱりです。とにかく気力が続かない。年末に発表される「このマンガがすごい」大賞も毎年チェックはするんですが、去年初めて1位から10位まで全く読んだ事がないという体験をしました。

 

financial-field.com

そんな中タイムリーな事に「月5000位で他者と交流できるコスパの良い趣味」という記事を見かけました。ただ記事中にあるスポーツジムは既に試して駄目でした。混雑と老人のマナーの悪さに苛々しっぱなしで、結局一人の知り合いも出来ませんでした。

実はちょっと前にFIRE民の交流会はないものかと探したこともあるのですが、自分の調べた限りなかったです。ユーチューバーの主催するオンラインサロンは幾つか見つけたのですが、ちょっと自分が考えているものとは違うかなと。

オンラインサロンって月額制ですし、主催者とはっきり主従関係が存在すると思うんですよね。そうなると元が取れるかという発想になるし、自分はあまり良い印象がありません。こうして何でも否定的になるのが自分の悪い所なんでしょうが。

 

思い起こせば、自分の若いころはADHDなんて言葉もなく、ニートの概念もなく、当然それらに対する社会的支援も皆無だった。かろうじて「だめ連」が社会不適合者の居場所として孤軍奮闘していた記憶があります。

その門を叩く社交性すらなかったのですから、自分が孤立したのも自業自得です。一人で死ぬのは仕方ないですが、せっかくここまでドル資産を貯めたので、二人乗りのノアの箱舟ここにありますよという感覚は、心の片隅に未だに置いてあります。

隣に座るのがパートナーなのか、猫なのか、はたまた一人で船を漕ぎ出すのか。これはもう運と縁に任せるしかない。ただ今はちょっと休みたいという気持ちが強いです。FIRE以上の休みがあるのかと聞かれると答えに窮してしまいますが。

 

 

 

 

 

 

最後にここまで自分語りに付き合って頂いた方へのお礼として、また今年は新NISA元年で初心者の方の大量参入が予想されますので、ちょっとしたライフハックを紹介したいのですが、その前に上記の孤独を感じる人の趣味という記事から少し引用します。

ただし注意点として、セミナー・勉強会の内容には注意してください。例えば、高額商品を販売するためのセミナーを開催する団体などがあります。英会話教室と同じように、事前に主催団体の評判を調べることが大切です。

それで本題なのですが、今米国株ブロガー・ユーチューバーって山のようにいますよね。最初の内は有名な人をフォローする事が多いかと思いますが、信用できるか否かの目安としてサ〇ワー〇貿易でセミナーをした経験がある人は要注意です。

サ〇ワー〇貿易というのは伏字で申し訳ないのですが、先物取引やFXなど非常にリスキーでプロ向けの商品を扱っている会社です。投資は自己責任・自己判断が原則なので会社自体を否定するつもりは全くありません。

問題なのはそこでセミナーをするインフルエンサーなんですよ。幾ら米国株投資の素晴らしさを訴えても、それが終われば米国株とは全く関係ない危険な商品のセールスを参加者は受けてしまう訳ですから。

自分がインフルエンサーだったら絶対そんなことはしません。自分を慕ってくれた初心者フォロアーを、ハイエナ営業マンの群れの中に放り込んで小銭稼ぎするような真似は良心が咎めます。気になる方はネットで調べれば情報は出てくると思います。

アメリカで「大引退時代」到来の報道

「大引退時代」の到来とは大航海時代や大海賊時代を思わせる何とも景気の良いキーワードですが、そもそもはコロナショック時の大量解雇を指すネガティブなニュアンスの言葉のようです。

www.bloomberg.co.jp

記事中のグラフに書かれているexcess retirees(過剰退職者)というのは耳慣れない表現ですが、人口動態から予測される退職者数より多くの人が退職している=働こうと思えば働けるけどアーリーリタイアを選んでいるという話だそう。

記事によればコロナ禍で退職する人が一気に増えた後は減少傾向にあったのが、ここに来てまた跳ね上がり、原因としては金融市場のパフォーマンスやインフレ率の鈍化があるのではないかという分析です。

 

ちなみにこの記事を知ったのは元日経記者である磯野直之氏のツイートなのですが、この磯野氏も前に紹介した米山隆一氏と同じく「正統派」の経済学に通じている方なので、アカウントをフォローしておくと良い事があるかもしれません。

 

実際日米の差というのはどれくらいあるのか。ブルームバーグの記事から引用すると『65歳以上の労働参加率はコロナ禍後、平均19.1%で推移している。コロナ流行前の1年は20.2%で、現在よりも1ポイント余り高かった。』との事。

一方日本のお年寄りの就業率は、自分の調べた限りだと2022年の統計局の調査が一番新しいデータです。65歳以上だと25.2%、ただしグラフはほぼ右肩上がりなので今調査したらもっと上がっているかもしれません。

加えて日本の現状ではインフレを抑える事が難しく、このままずるずると上がり続ける可能性が高く、一気に悪性インフレに突入する可能性も十分ある。これも正統派の経済学に詳しい方をフォローしていれば予見できるかと思います。

www.stat.go.jp

 

関係ない話ですが、自分は日本アゲ全般に懐疑的な人間なんですが、たまに聞く「日本はトイレが衛生的だから良い国だ」という論調にも何だかなぁと思うんですよね。勿論自分も汚いよりは綺麗な方が好きですが、ちょっと想像して欲しいんです。

例えば皆さんが年老いて資産運用に失敗し、糊口をしのぐために働こうと思っても年齢制限で応募さえできない。そうした時に「駅のトイレ清掃 自給980円」という求人を見つけたら応募するか否か。

普通の人が言う分には全然良いんです。ただ労働力を提供していないリタイア民が「安いメシ最高!きれいなトイレ最高!」と言ってしまえば、それって結局「安い日本」を搾取している事にならないか・それは本当に持続可能なメリットなのかという疑問が、自分の中には常にある訳です。

個人的な印象ですが、ポジティブな言葉でフォロアーを煽るFIRE系インフルエンサーの中には、人口減少社会の一員である重みに無頓着な人が極僅かにいると感じます。日本はシルバーデモクラシーの国なので、「なんか見下されてんな」と高齢労働者の怒りを買えば必ずしっぺ返しが来ると考えた方が良いです。

 

ちなみに自分はインフルエンサーではありません。影響力もないですし、広告収入目当てに綺麗ごと書く位なら、愚痴や悪口を書いている方が良いです。広告ははてなブログを利用する上で必ず表示されるもので、自分には1円も入ってきませんのでご了承いただけると幸いです。

「対外純資産」を当てにするとFIRE民全滅になるという話

今年もまた「国の借金」のニュースが来ました。

news.yahoo.co.jp

政府の借金の問題になると反論としてコメント欄で必ず出てくるのが、対外純資産の話です。要は彼らの言い分としては、これだけ資産があるんだからまだまだウチら借金できるんだろと言いたいみたいです。

データを見る限り確かに日本の対外純資産は世界1位です。ただしGDP同様ドイツに抜かれるのは時間の問題で、その上ドイツは日本と違って規律重視国なので、そうなった時円への信用が更に毀損される可能性は頭に入れておいて損はないと思います。

ただここで問題にしたいのは、そもそも政府の負債と対外純資産というのは相殺可能なのか?という話です。言うまでもなく「実質的に」売却可能なものでなければ借金の担保にはならない訳ですから、額だけでなく中身を精査しないといけない。

www.mof.go.jp

資産の中でも直接投資というのは、日本企業が海外で法人を作ったり不動産を買った額です。これを「売られても戻ってこない円」として円安の原因と見る声もありますが、これも別の問題なのでここでは割愛します。

証券投資というのは説明不要かと思いますが、株や債券の事です。こちらは個人投資家に限らず企業であってもレパトリエーション・つまり日本で使う限りはドルで受け取って日本円に換金する事になるかと思います。

外貨準備金というのはあまり馴染みのない言葉かもしれません。前の二つは民間の資産ですが、これは違って政府のお金です。例えば急激な円安が来て食料や燃料を輸入するのが困難になった時、足しにする為に取っておく外貨の事を指します。

 

ここで最初に書いた話に戻ります。赤字の理由が社会保障費・死にかけの老人を数年長生きさせるために現役世代が犠牲になる構図の中、企業・政府・国民がもつ資産の中で、どれを換金するのが最も現実的なシナリオなのか。

まず企業が海外に持つ資産を売却する事はありえない。会社はともかく工場となると流動性の低さがネックになるし、そもそも縮小する国内市場に見切りをつけて海外進出したのに、虎の子を売り払ってしまったら大勢の失業者が出る。

そして政府の外貨準備金の目的はあくまで通貨危機予備費であり借金の返済ではないのでこれもありえない。これを許せばいざという時に食費や光熱費がべらぼうに上がり、結局馬鹿を見るのは庶民という事になる。

また外貨準備金の殆どは米国債なので、アメリカが政治的・経済的に売却を許すとも思えない。ドミノを並べるがごとく慎重に利下げのタイミングを見極めている局面で、米国債を一気に売却したらどうなるかは想像するに難くない。

 

ここまで読まれた方ならもうお気づきかと思いますが、結局残されたのはFIRE民や個人投資家が普段から恐れている最低最悪のシナリオ、資産課税で個人の金融資産を根こそぎ奪い取るしかないんです。

新NISAは非課税なんでしょ?と思う方も多いかと思いますが、あくまで「売却益は非課税」なだけで、金額そのものに課税しないとは一言も言っていません。最近も社会保障の算定額に金融商品を加算するという試案を紹介したばかりです。

また「非課税枠は永久に続く」とは言っているけど、そもそも新NISA制度が永久に続くという保証がない。無期限出場停止のスポーツ選手が半年後に復帰するような感じの軽いノリで、制度が変わるという可能性は十分あるのです。

 

勿論そうなると断言している訳ではありません。民間の資産で政府の負債をチャラにするシナリオは他にもあります。インフレ税もその一つで、今の円安誘導政策もその一環なんじゃないかと勘繰りたくもなります。

さっきの話は聞きかじりの知識でマウントを取る自称経済通の主張にマジレスすればそうなるよという仮の話と思っていただければ幸いです。ただしそういう耳障りの良い現実逃避の方が日本人受けするのも事実。

「つけ払いの出来る飲み屋がある事」と「つけ払いが無限に出来る事」は全く別の問題なのに「ただ食いできるの知らないんですね。もっと勉強して下さいね!」と講釈垂れる輩を見るにつけ、この国の将来はどうなるのだろうかと思い悩む訳です。

 

これは以前から書いている事ですが、日本でFIREする最大のリスクは日本が抱える莫大な借金と他人の足を引っ張る国民性。「税は財源ではない」とうそぶきながら金持ちが損するのは大歓迎という下衆な人種が、この国には大勢いるという事です。

逆に日本でFIREする上でのメリットは物価が安い割に治安やサービスの質が良い事だったのですが、長引く停滞と共にそれらの利点が薄れつつある事は、皆さんが身をもって実感されている事と思います。

正直ハンキン(半緊縮派)はカルト化してしまったので、彼らを改心させる事は不可能です。個人にできる防衛策は限られていますが、時間もリソースも限られている事に自分達だけでも気づき、普段から税の使い道に敏感になる事でしょうか。

あと付け足すなら、以前も書いた少子化対策の財源論議だけでなく、憲法改正論議・特に緊急事態条項には目を光らせておいたが良い。これが通過してしまうと先の最低最悪のシナリオが一気に現実味を帯びてくるので要注意です。

1月の収支

ついに2024年、新NISA元年の最初の月が終わりました。これを書いている時点でオルカン(日本除く)の含み益が約12万円と、新年からお年玉をもらった気分で積み立て生活を楽しんでいます。

ただ含み益はあくまで仮の儲けなので売却するまでは収入の欄に記載せず、あくまで見て楽しんでいるだけの額です。代わりにVOOを2株だけ利確して外貨建てMMFに移行しました。これも買い替えなので収入には加えていません。

給与  0円
配当金 128551円
副業  0円

今月の収入は毎月配当のETFのみ。本当は社会復帰の一環で日雇いバイトのアプリをインストールしていたのですが、前に話したちょっと気を病む出来事があり、働くのはもうよそうと一度も応募せずスマホから削除、同時にマッチングアプリもアンインストールしました。

家賃     81120円
食費     28588円
税金     16900円
電気水道ガス 9946円
通信     1981円
娯楽費    990円
交通費    0円
雑費     8500円
医療費    6240円

支出は今月も赤字ですが、食費をずっと目標にしていた月3万に近い所まで節約できたのは収穫でした。これは買い出しを業務スーパー中心にしたのが大きいです。米もお菓子も調味料も冷凍食品も、何だかんだで一番安い。

ただ残念な事ですが、その業スーにもじわじわとインフレの波が押し寄せており、ちょっと古いネット記事や動画を見て店舗に行っても「いやいやそんなに安くないやん!」なんて事になるかもしれませんので要注意です。

ちなみにうちの近所で次に安いのはロピアです。共通しているのは(店舗によって違うのですが)現金しか使えない事。決済システムに払う手数料を還元しているのでしょうか?次に引っ越す時も業務スーパーが徒歩圏内にあると嬉しいです。

あとは軽くでもいいから3食食べる生活が自分に合っていると感じました。腹が減っているとせっかく小分けになっているお菓子を一回で食べ切ってしまう事が多く、それなら安い菓子パンでも腹に入れた方がよほどコスパが良いと気づきました。

 

今月は今更感もありますが麻薬たまご作りに初挑戦しました。レシピは山のようにあるのですが今回はヒカキンのを見ながら作りました。流石に中毒性はないですが、卵2個あればご飯一杯掻き込める位には美味しく、節約にも向いていると感じました。

ただ最近はメンタル不調もあり、自炊に限らず丁寧に生きるのが難しくなってきました。掃除も疎かになっており、退去費用が幾らかかるのか今から戦々恐々としています。ブログに関してはネタ切れもあり、来月から少し更新が減るかもしれません。

ただ2月中旬にポイント消費を兼ねて一度度東京・埼玉に戻るので、旅行の写真は上げようと思っています。後これは未定ですが3月か4月に一度海外旅行に行ってみようかなと考えています。

流石にホテルや交通機関を手配するスキルはないので、最初の内はツアーになると思いますが、自分の中学英語とGoogle翻訳がどこまで通用するかのチャレンジです。とにかくぶっ倒れる瞬間まで挑戦者の気持ちで頑張ります。

ひろゆきvs米山の第二弾を見ました

ひろゆきが論破されたと話題になった米山隆一氏との対談の第2弾を見ました。今回は米山氏が炎上というか発言をやや曲解されて拡散された、能登地震の復旧問題に関する討論、まぁ討論というレベルに達しているか疑問ですがその話題です。

ちなみに炎上の発生源となったツイートがこれで、この発言が「強制移住」なんじゃないかと曲解されてしまった事で、今回の討論に至るというのが経緯です。

非常に言いづらい事ですが、今回の復興では、人口が減り、地震前から維持が困難になっていた集落では、復興ではなく移住を選択する事をきちんと組織的に行うべきだと思います。地震は、今後も起ります。現在の日本の人口動態で、その全てを旧に復する事は出来ません。現実を見据えた対応をと思います https://t.co/1rVQ6hDk1N

— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) January 7, 2024

自分の感想としては、人口減少国である日本でこの過疎地維持のコスト問題ってものすごく大切な事なので、論破するかしないかみたいな低次元で話すなよというひろゆきに対する怒りです。意外と根に持つタイプだったんだなぁと。

ひろゆきは本質的にはドライで他人に興味ない人間なので、多分本音では限界集落を維持するのは非効率だと分かっていると思うんですよね。ただやり返してやろうという私怨が先にでているのが可愛らしいというか人間臭いというか。

今すべき話かというのも自分にとってはどうでも良い。例えば少子化対策だって10年前にやっていたら全く違ってたと思うんです。非難するならむしろ日本人の事なかれ体質・先延ばし体質なのではないかというのが私見です。

 

ちなみに以下はブログで繰り返し書いている事なのですが、はてなに移籍したばかりなので再度書かせていただきます。ずっと応援していただいた方は読み飛ばし可ですのでよろしくお願いします。

当ブログは投資・FIREブログとして運営していますが、実はインデックス投資やFIREの手法って学問的にはほぼ正解に近いものが既に出ていて、素人が付け足す事ってそんなに残されてないんです。だから誰が言っても似たような内容にしかならないし、もちろん自分のブログだって社会的意義なんか殆どない。

一方で国の金融・財政に関してはネットに流通している情報の半分は嘘・陰謀論・トンデモに属するもの。また彼らがカルト化して激しい勧誘活動をしており、そうした異端経済学を目にする機会はとても多いんです。最近だと某格闘家があっちの世界にいっちゃいましたね。昔はファンだったんですが…。

だから自分なんかは意地悪な楽しみではありますが、リトマス試験紙として利用している。S&P500推しのそこそこ有名なブロガーが、門外漢の財政問題に口を出して間違いを書いているのを見ると、あぁこいつ受け売りで何も考えてないなと密かに蔑んでいる訳です。

 

それはさておき、日本においてFIREに成功するか否かの鍵はここの勉強量というのが自分の持論です。なぜなら他では中々差がつかないから。その為には投資のプロとは別の人間、金融・財政に詳しい人間に師事を仰ぐ必要がある。日本は治安が良くて食事が美味しいからと思考停止していると必ず足元をすくわれる。

そして「正統派」経済学のおすすめインフルエンサーとして前からずっと紹介したかったのがこの米山隆一氏なんです。立憲民主党にアレルギーが多い上に人相も悪く、過去にスキャンダルもあったので言い出しにくかったのですが、あのひろゆきを論破したとして最近知名度も上がってきたので、今なら推薦しても炎上しないと信じたい。

ちなみにもう一人推薦したい人がいるのですが、米山氏以上にアンチが多いので今は書きません。ただFRBが利上げを開始する直前・2022年初頭の時点で「資金をドルに逃がすなら最後のチャンス」と警告してくれたおかげで、正直だいぶ稼がせてもらいました。今金利金利と騒いでいる人達を見ても正直周回遅れも良い所だなぁと。

この話題は陰謀論者に荒らされるのが分かっているので、自分は前にBloggerで運営していた時もコメント欄は公開していません。皆さんと交流したい気持ちもなくはないのですが、いつの日かカルト信者の皆様が目を覚ましてくれる事を信じつつ、自分の精神衛生の方を優先させていただいておりますのでご了承ください。

はてな匿名ダイアリーの新NISA批判に思う

はてな匿名ダイアリーで新NISAに否定的な投稿を見つけました。まずはてな匿名ダイアリーというサービスのシステムがよく分からない。荒れ具合はツイッターや5chレベル、悪い言い方をすればチラシの裏という気がしました。

またツリー形式な上に投稿者の名前が数字でしか出て来ないので、あくまで流し見した程度できちんと議論は追っかけていません。誰が何を言っているのか、誰が投稿主なのかも全然把握できない。

なのでエアリプという形で匿名ダイアリーにはコメントせず、自分のはてなダイアリーの方で私見を述べますが、これって引用すると本人に通知が届くんですかね?そうだとしたらちょっと恥ずかしいんですが。

anond.hatelabo.jp

anond.hatelabo.j

他の人に勧めた方が儲かるからってコメント多かったがそれなら理路は分からんが論理は理解できる(略)でも自分の利益のために他人の金使わせることに怖さとか後ろめたさとか感じないのかなってちょっと思った

自分は手取り7万の底辺職で身寄りもなく10年後生きてるかも分からん状況だから (略) ブクマやスターが飛び交うはてなは上級が戯れる場なんだなって、こんな世界知りとうなかったってのが正直な気持ち

 

まず自分も底辺層の出身なので気持ちは分かります。家族全員と仲が悪く、実家を出る前はほぼニート・出た後はブラック企業でフリーター。本当にたまたま死んだ順番だけ・最後に生き残ったというだけで偶然大金を手にした人間です。

勿論匿名だから詳しい素性は分かりませんが、おそらく似た者同士だからピンとくる部分があってあえて厳しい事言わせてもらうと、あなたずっと逃げてきたでしょ、他人を拒んだから底辺に落ちたんでしょと思う訳です。

最初の日記で色んな人がコメントしているのに、次の日記で「他の人に薦めた方が自分が儲かるから」って意見だけ拾った上で、それって道義的にどうなのよって批判する、その思考回路がちょっとなぁと思うんです。要はネガティブでプライドが高い。

もちろん投資の世界にアーリーアダプターが有利な面があるのは否定しません。ただ米国株式市場の一日の取引額が5000億ドルですからね。よほどのインフルエンサーでない限り株価を操作する影響はないと思います。

 

きっとこの人のリアルの人生で同じような場面が何度もあったと思うんです。色んな人が手を差し伸べてきたし、色んな人がやんわり忠告してきたけど、いやぁそれはちょっとみたいな感じで変わる事を拒否し続けてきたので、今のこの人がいるのではないか。

自分がこの人の知り合いだったら、投資どころかアドバイス自体一切しません。こういう自分の中で結論が出ているのに質問だけはして、幾ら提案してもあれは嫌これも嫌と論破してくるタイプが一番面倒臭いので、そっと距離を置くようにします。

繰り返しますが批判ではないです。自分にもそういうクズな部分があるから自省も含めて「分かるよ分かるよその気持ち」というニュアンスで話してます。あえて1つだけアドバイスするとしたら、人間死にたくても中々死ねないものですよ。

ピンピンコロリと行けば良いけれど、大病を患って治療費も払えず、何年ものたうち回りながらあの世行きとなったら目も当てられないです。ただただ幸運を祈りますとしか言いようがない。

 

最後にこの人にでなくあくまで一般論で言わせてもらうと、貧困層ほどインフレ対策は必要です。ただ手取りが少ないのに無理に金融商品を買う必要はなく、自己投資を併用するシナリオ・特に語学を身に付ける事をお薦めします。

勿論インフレに伴い賃金が上がれば万々歳なのですが、賃金上昇が不十分と判断し金融緩和継続→ハイパーインフレ一直線というのがテールリスク・つまり最低最悪のシナリオです。とにかく尻に火がついたと思って頑張るしかないです。