孤独のFIRE

天涯孤独・社会的孤立状態のアラフィフ親父がFIREという名の無職を続ける記録

ハイパーインフレと2度目の終戦

古い話題で恐縮ですが、今月15日は終戦記念日でした。この日になると色々な方がお気持ちを表明します。ただ「過ちを繰り返してはならない」と言うのは簡単ですが、じゃあ何をどう反省しているのかと聞き返したくなる空論も決して少なくない。

平和憲法が制定された以上日本が他国を攻める事はない。それでもインパール作戦(言い換えるとデスマーチ)は日本のお家芸な訳です。先の戦争を生み出した構図は日本人のDNAに刷り込まれた性質であり、今もこの国の至る所で犠牲者が出ている。

要は日本人は反省しないし、同じ過ちを何度でも繰り返す。最近だと大阪万博の工事が進まず、時間外労働の上限規制を撤廃しようという動きなんかは、まさにデスマーチを彷彿させる。そして同じ問題が国の財政にも言える訳です。

 

先の戦争では戦時国債を「国の負債は国民の資産」と今と同じ事を言ってガンガン買わせていましたが、結局デフォルトこそしなかったものの悪性インフレを招き、結果的には紙屑になったという歴史があります。

その反省として財産法において日銀の国債引き受けは禁止されたのですが、アベノミクスと御用達学者がそれを骨抜きにした。GDP比の債務残高でみると、戦後に円が暴落した時と同じレベルの借金を、戦争もしていないのに積み重ねてしまった。

可能性の話ですが、自分は次の敗戦があるとしたら前回と逆に、高インフレが先に来ると予想しています。中国が米国市場を通じて国債空売りを仕掛け、日本の経済的混乱に乗じて周辺国に軍事侵攻・最低でも島の一つ二つは取られてしまうだろうと考えています。

自分は平和主義者なのでそうならない事を祈っていますが、同時に喉元過ぎれば熱さを忘れる国民性に対する諦めもあります。今は身を守る事が優先、アリの資産を再配分しろとキリギリスが騒ぎ出す前に、出来る限りの対策をするだけだと思っています。

 

僕は以前、FIREを成功させるには経済(資産運用)と金融(国の財政問題)は別のメンターが必要という話をしました。正直資産運用の手法に関しては既に正解に近いものが出ており、これ以上付け足す事は殆どないと言っていい。

一方で国の財政についてはデマ・陰謀論・トンデモが幅広く流布しており、差が付くならここの勉強量な訳です。ここで安心ポルノにどっぷり漬かると、カントリーリスクを必要以上に背負い、結果的には大金を失う事になると自分は考えます。

ただろくに勉強していない人間が平気で「勉強して下さい」とお説教してくるのも陰謀論者の恐い所で、彼らがネットで暴れているのを見ると先の大戦で一億火の玉とか言ってたのも同じ人種だったんだろうなぁと、こちらも諦めの境地というのが偽らざる本音です。