孤独のFIRE

天涯孤独・社会的孤立状態のアラフィフ親父がFIREという名の無職を続ける記録

旅行

3泊4日の一人旅に行ってきました。たまたまANAのタイムセールで格安チケットが手に入ったので、以前から何時か行ってみたいと思っていた佐賀県の御船山楽園ホテルを予約し、せっかくFIRE達成で時間もあるので周辺も廻ってみようと思いました。

佐賀県は今まで一度も行ったことがありません。またLCLではない大手の航空機に乗るのも本当に久しぶりで、多分10代の頃学校の旅行で乗って以来。自分にとっては贅沢で本当に富裕層バンザイであります。ちなみに乗り心地は然程違いはなかったです。

 

 

御船山楽園ホテルは大浴場がサウナ好きの間で有名ですが、そこにデジタルアートを鑑賞できるという自分の好きなもの二つが融合した旅館。個人的には来れて本当に良かった。100点満点で200点付けても良い位堪能しました。

さすがに風呂の写真は撮れないので常設展示物のLEDの焚き火。これは本当に癒されましたしずっと見ていられる。初めて見たのでたぶん関東で展示された事もないんじゃないかと思います。

 

 

2日目は博多で一泊した後、3日目はこちらも人生初上陸となる山口県下関港から北九州の門司港まで海を眺めながらぐるりとノープランで散策。途中は関門海峡をトンネル経由で横断するというこれも貴重な体験をしました。

途中偶然入った回転寿司屋がくじらを扱っているお店で、赤身・ベーコン・尾の身(尾びれの付け根)・さえずり(舌)の握り寿司を堪能。くじらのお寿司を食べるのは多分最初で最後ですね。何でも下関はくじら肉の陸揚げ量が日本一なんだとか。

 

 

また偶然立ち寄った絶景展望台の下層階がタワマンになってるのを知れたのも収穫でした。自分は海の側で余生を過ごすという漠然とした憧れをずっと持っており、60代になったらここは移住の有力候補です。その頃には円換算で資産も増えていると思いますし。

あとたまたま寄った神社に海洋散骨の慰霊碑が立っており、身寄りがなく墓を立てる意味もない自分にはこういう最後も良いなぁと思いました。ちなみに巌流島と檀ノ浦も寄りましたが、まぁ石像が立っているだけの残念スポットでしたね。

 

 

北九州から関東に戻るまではフェリー移動にしました。飛行機なら2時間かからない所をあえて21時間かけて移動するのも無駄に贅沢で、改めてFIREしたなぁという実感が湧いています。フェリーも10代の頃に乗ったきりで本当に久しぶりの体験。

船内はサウナ付きの風呂やランニングマシンも完備。wifiが繋がりにくいのが難点ですが、普通に時間を潰せます。食事も閉鎖的施設にありがちなぼったくり価格でなく、ファミレス同等の味と値段を実現しており、今回は夜食を含めて計4回利用しました。

 

 

21時間の工程は夜中に出航して船内で1泊、翌日の夜に付く事になります。自分は元々睡眠が乱れる性質ですが、船で寝るのは特に難しかったです。海が荒れていた事もありますが、地震の初期微動がずっと続く感じと言いましょうか。

ちなみに自分はこの寝ている間に来る地震が苦手で、何故かと言うとまず最初に疑うのが体調不良だからです。脳が揺れているんじゃないか、内臓が痙攣してるんじゃないかと思い、大きな揺れが来てあぁ地震だったのかと気づく感じです。

 

小さいトラブルも多く中々大変な旅でしたが、終活も兼ねていたので色々貴重な経験をさせてもらいました、自分が死ぬときはあぁクジラの舌の寿司を食べたなぁ、船のサウナで太平洋を見ながら外気浴したなぁと思いだすかもしれません。

あと月並みな感想ですが住めば都といいますか、ボロ団地でも帰宅した時はほっとしました。さすがに長旅も体力的には最後になりそうな気がします。観光は嫌いではないのですが移動をどれだけ楽しめるかという所が課題。

実は今回一番苦労したのが出発時で、満員電車に当たったストレスでお腹を下し、電車を途中下車して2回・空港で1回トイレに駆け込む有様でした。このお腹が弱いのも自分がFIREを決意した理由の一つなのですが、まだまだ療養が足りないなぁと実感しました。