孤独のFIRE

天涯孤独・社会的孤立状態のアラフィフ親父がFIREという名の無職を続ける記録

FIREとインフルエンサーは嚙み合わせが悪いと言う話

ちょっと前なんですが、有名ブロガーであるたぱぞう氏のツイートが目に留まりました。同氏は42歳でFIREを達成し米国株についても積極的に情報を発信していますが、個人的に最近の彼は商売っ気を感じてブログもあまり見てません。そんな同氏のつぶやきがこれです。

これ読んでみなさんどう感じますでしょうか? 自分は正直あ~そっちに行っちゃったかと思いました。FIRE民が何を考えて生きようと他人がとやかく言う事ではないのですが、インフルエンサーとして露出するなら社会のお荷物論に対するエクスキューズを提示しないといけない。

だからFIRE系インフルエンサーはやたらと社会貢献アピール・社会参加アピールをする訳です。農業に興味があるだとか、執筆活動が楽しいだとか、もう一生分の納税はしているだろとか。正直世間一般の人は本気で国の未来を憂うなら、FIREなんかせず額に汗して働いて、納税と消費で社会貢献してくれと思っているような気がします。

(たぱぞう氏は妻子もち且つ起業家なので決して安い日本にただ乗りしている訳ではないですが、一方で先のツイートで言うように資産も十分で次世代の若者を心配するなら、怪しいクラウドファンディングの動画をPRの注釈もなしに上げるかなぁとも思うんですよね…。揚げ足取って申し訳ないですが。)

リタイア済みの自分から見ても、彼らのエクスキューズは腹落ちしない。我が国の社会問題、例えば少子高齢化労働人口不足・先進国で最悪の財政状態と向かい合っているとはとても思えないんですよね。自分でさえそうなのだから、例えば財務省陰謀論に乗っかってネットを荒らす弱者(情報弱者かつ経済的弱者)が納得するはずがない。

以前のブログでも書きましたが、日本でFIREする障害の一つが他人の足を引っ張る国民性にあると自分は考えています。現実問題として、貧者のルサンチマンを利用して票稼ぎする政治家・小遣い稼ぎする評論家が腐るほどいる訳です。彼らの標的が財務省から資産家に移ったとしても不思議はない。

じゃあどうしたら良いかと聞かれたら、これはもうビル・ゲイツ並みの篤志家になるか、目立たずしたたかに生きるかのどちらかだと思うんですよね。SNSをするなと言うつもりはありませんが、いわゆるインフルエンサービジネス・大勢の信者にキラキラを売りつける商売とFIREは噛み合わせが悪いのではないかというのが個人的な考えです。

 

最後にそう言う自分が何を考えて生きているかですが、自分はたぱぞう氏ほどの資産家でもなければ家族もいないので、当面は自分の身を守る事を優先します。将来的には寄付やボランティアもする予定ですが正直焼け石に水だと思っていますし、先に述べた弱者の狂乱振り・浅薄振りを見るにつけ、この国を捨てられるならそうしたいというのが本音です。

ただまぁFIRE民の社会貢献アピール以上に、FIRE民の日本オワタ論は嫌味だと思うので、この編の心情はどこまで書いたものか迷いがあります。いずれにせよ自分は様々な理由でこの国でのFIRE達成は今後困難になるし、既に達成済みの人達にとっても日本は住みにくい国になるだろうと考えています。