墓参りを兼ねて東京に旅行に行ってきました。
その際お試しで航空券のアップグレードを購入しました。ANAマイレージクラスに加入・かつ搭乗2日前までにプレミアムクラスに空席があると、追加料金でアップグレードしませんかというお誘いがメールで来るようです。
料金は区間と日時で異なりますが、今回セール期間で購入した福岡~東京のチケットが片道1万円にアップグレード代が1万4000円。通常のプレミアム席はこれも日時によりますが4万8000円なので、半額近い席を手にした事になります。
自分は財布の紐が緩み気味のリーンFIRE民ですが、たまの贅沢で富裕層気分を味わいたいなら夜食の出る夜便がお勧めです。スパークリングワインを嗜みながら懐石を摘んでいると、孤独のグルメの様にどれが酒の肴になるか試す楽しみがあります。
朝食のサンドイッチも決して悪くはないのですが、値段分の価値があったかと聞かれると難しい所。個人的にはサブウェイの方が好きですが、とにかく飛行機の中でスチュワーデスさんが配る食事を食べるという経験がプライスレス。
自分はいくらお金持ちになっても性根が貧乏人なので、定価で買う位ならエコノミーで移動して、浮いたお金で旅行先のレストランに行った方が良いかなと思ったりもするのですが、そうした価値観に気づけたのも含めて貴重な体験でした。
以前も書きましたが自分はイルミネーションやデジタルアート等暗闇で光る物全般が好きな人間で、今回の観光でも色々と巡ってきました。写真は東急歌舞伎町タワーのフードコートですがご覧の通り閑散としており、タワーが巨大な墓標に見えました。
個人的にはこういうノリは好きだし狙いは悪くないと思うんです。海外向けにステロタイプの日本は何かと考えた時、AKIRAのような近未来感を狙うのはありだと思うのですが、豊洲市場のようにインバウンド狙いでド滑りした感が否めない。
細かい話をすると、AKIRAがインスパイアを受けたのが映画『ブレードランナー』で、ブレードランナーがインスパイアを受けたのが歌舞伎町のネオン街なんです。例えるならサファリパークの隣に動物園を建てるようなもの。
他にはバンクシー展GMOデジタル美術館・Shibuya Sakura Stage・東京ノードの期間限定イベントMUUUSE・コニカミノルタプラネタリウムを堪能しました。特にサクラステージは商業施設とデジタルアートが融合しており大変感銘を受けました。
あとは関東圏に新しくできたサウナやスーパー銭湯も時間の許す限り顔を出しつつ、以前から言ってみたかったボリス雑貨店にもお邪魔しました。定休日を調べておらず訪問できなかった場所も多数ありましたが、それなりに満足の行く旅行でした。
今回の旅も楽しい思い出ばかりではありませんでしたが、一番きつかったのが初日の出発前。お墓参りを兼ねていた事もあるのか、仲の悪かった死んだ家族が夢の中に出てきて飛び起き、2時間前後しか寝ていない中での外出でした。
移住前は関東を離れれば穏やかに暮らせるという淡い期待もあったのですが、中々うまくいかないものです。これも古い映画で恐縮ですが『羊たちの沈黙』のクラリス捜査官の様に安眠の為に戦い続ける宿命のようです。
また強行日程で満員電車に乗らざる負えない局面もありました。自分がFIREを決意した理由の一つが電車嫌いで、腹痛を起こし途中下車してトイレに駆け込んだり、触れた触れないで小競り合いになったりという事が数えきれない程ありました。
すったもんだがありつつも旅の終わりに思うのは、結局家が一番という事。自分は永遠の根無し草なので福岡への帰属意識は皆無の人間だと思っていたですが、空港についてWelcomeの看板を見ると帰ってきたなという安堵感はありました。
次の旅が何時になるかは未定です。先延ばしにしていた海外の移住地候補視察もやりたいのですが、気力と体力の衰えが激しく語学学習もサボり気味で、移住自体が現実的ではないかなと思っている所です。
今この瞬間が人生で一番若い。逆に言えばこれからは衰えるばかりなのですが、停滞期なりに美容と健康の為に色々と新しい挑戦をしている所です。その話はまた別の機会に日記に書くければと思っています。