孤独のFIRE

天涯孤独・社会的孤立状態のアラフィフ親父がFIREという名の無職を続ける記録

引っ越しと断捨離

無職の身で賃貸住宅の審査が無事通り、引き続き部屋の整理と清掃を続けています。埼玉の公団住宅に住み始めて18年、流石に家の中はボロボロになっています。控え目に見ても敷金は返ってこないどころか追加で請求されそうな感じです。

耐用年数は過ぎているので全とっかえになるとは思いますが、出来る限り綺麗にしておこうと悪戦苦闘しています。少しでも良く見せたいというのと、次は民間の賃貸で退去査定が厳しくなる為予行を兼ねて、後は物への感謝を忘れないように。

掃除同様に部屋の整理も困難を極めてます。元々自分は怠け者の上にケチなのでずいぶん物を貯めこんでいたのですが、これは敗残者の断捨離だなと。今から何を頑張っても主役にはなれないという視点で、要る物と要らない物を決めないといけない。

例えば楽器のキーボードなんかは、いつかまたと思いつつずっと埃をかぶってきた訳です。スーツももう2度と着る事はないと思いますが、念のために背広と喪服の2着だけ残して後は処分しました。

 

これは言い訳になってしまいますが、実家を出てから最後の親族を亡くすまでの15年は、自分の人生の中でも特に苦しい時期で、生活はかなり荒れていました。日々生きるのに精一杯でとても室内をきれいに保つという状態ではなかった。

もともと好きで家を出た訳ではなく今風の言い方をすれば毒親と言いますか、母と兄の気が触れたので安月給のブラック企業のバイトで自立せざる負えなかった。ここの確執は楽しい話にならないので詳しく書きませんが、とにかく大変でした。

結果仲の悪い家族の中で自分が最後に生き残り資産総取りとなったのですが、ボロボロになってから大金を手にしてもなぁ、家族が夢破れて残したお金で自分の夢を叶えるのもなぁと思いながら特に何に使うでもなく過ごしてきました。

そうした中でFIREという存在を知り、資産運用で増えた分はありがたく使わせてもらい、元本は死後に寄付でもするかというのが最後の使命となった訳です。嫌な思い出ばかりのこの土地を脱出すれば人生の最終章のスタートです。

 

ちなみに今回の部屋はかなり予算オーバーしてしまったので、もうしばらく休んだら心身に無理のない範囲で簡単なバイトでも探して見ようかと思います。最近流行りのFIRE卒業という奴ですね。

正直今はマリッジブルーならぬ移住ブルーといいますか、本当にこれで良かったのかなぁという何とも暗い気持ちで過ごしています。とはいえここまで来たらもう引き返せないので、前を向いてこつこつ頑張るしかないです。